食品・飲料

食品・飲料

食品表面の焼き色や飲料の色変化を数値化し、製品ごとの仕上がりのばらつきを抑制。品質管理の自動化を推進します。色だけでなくツヤやテリといった質感も非接触で測定でき、安全性と効率性を両立します。

測定サンプル

食品

概要

レトルト食品や冷凍食品は、急速冷凍や高機能パウチなど技術革新により、品質・風味・見た目の再現性が飛躍的に向上しています。中でも“色”はおいしさの第一印象を左右し、購買意欲に直結する重要な要素です。だからこそ、製品の色どりを客観的に評価・管理できる色検査の導入が、品質向上とブランド価値の維持に欠かせません。正確な色評価は商品の魅力を高め、競争力の強化にもつながります。

カレーA画像

カレーA画像

カレーB画像

カレーB画像

カレー色差の解析画面

カレー色差の解析画面

類似サンプル

チョコレート、焼き菓子、小麦粉、ペットボトル飲料、ビール

お客様の課題

課題

レトルト食品や冷凍食品の、見た目の均一性が担保できずクレームに

レトルト食品や冷凍食品では、安全性とともに、色やテリ、ツヤなど“見た目の均一性”が求められます。しかし、液状の製品や揚げ衣のついた製品、また衛生面の制約から、接触式の測色機は使えず、色の定量化は長年の課題でした。さらに、研究開発においても、味や香り、触感といった要素の定量化が進む一方で、「色」だけは長年、経験や感覚に頼らざるを得ず、データの蓄積が進まないという課題が残っていました。

色彩計導入後の効果

色の定量化を可能とする事で、品質の一貫管理が可能に

従来は難しかった色やツヤの定量化が可能になり、製品の「見た目品質」を数値で一貫管理できるようになりました。経時変化のデータ蓄積も進み、「当社比◯%アップ」など、視覚的な品質改善の効果も明確に示せます。さらに、蓄積されたデータを活用すれば、「おいしそう」に見える色の傾向を分析し、新たな商品設計のヒントにすることも可能に。食品開発と品質管理の新たな一手となります。

測定方法

①撮影…基準品を撮影し画像を保存します。測定画面で基準追加をクリックすると基準に設定されます。
②検査…検査品を撮影します。これで準備完了です。
③結果…測定タブに移動すると検査結果が表示されます。検査結果や画像は出力可能です。

使用製品

コンパクト卓上型

PPLB-445

卓上型2次元色彩計の性能はそのままに、約10kgの軽量・コンパクトな新モデルをご用意しました。B6サイズ程度までの小型サンプルの測定にお勧めです。

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解析イメージ

測定方法

食品の色のばらつきや品質を、⊿Labや⊿Eといった色差指標を用いて定量的に評価できます。基準品と検査品の色の差を数値で可視化することで、熟練者の目に頼らない安定した品質管理が可能です。また、撮影画像上で測定したいエリアを自由に選べるため、製品の特定部位だけをピンポイントに測定できます。製品ごとの色の均一性を「数値」で管理できるため、製造工程でのばらつき抑制にもつながります。

測定方法

食品の「テリ」や「ツヤ」といった、見た目の印象を左右する反射特性も、数値として捉えることが可能です。1ピクセルごとの色情報をxy色度図上にプロットすることで、テリやツヤがない単色部分は一点に、テリやツヤのある部分は立体的な広がりとして可視化されます。この色分布の広がりが「質感」として評価され、見た目に近い比較が実現できます。質感の再現性が求められる商品開発やパッケージ評価に最適な検査方法です。

測定方法

食品の変化を時間経過とともに分析したい場合には、タイムラプス機能による自動撮影と連続測定が便利です。あらかじめ設定した間隔で自動撮影でき、画像データはそのまま保存可能。撮影後は一括で測定を行い、計測結果をCSVで出力できます。お弁当のおかずやコンビニ惣菜の品質変化など、経時による見た目や色の変化を数値で追えるため、研究開発や検証に最適です。

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お試し測定も承っておりますので、実際の測定結果をぜひご体感ください。