高解像度色彩センサ - RC-4000
#新製品
#高精度
#大面積測定
本製品は、人の視覚特性に近い感度を持つ専用フィルターを搭載した、カメラ方式の色彩センサです。高解像度の画像を一度の撮影で取得し、1ピクセル単位で色情報を記録するため、微細な色差や模様・質感の違いも高精度に定量化できます。
撮影された画像データは専用ソフトウェアで解析可能。面での色評価が行えるため、色ムラや境界のにじみといった視覚的な違和感も客観的に数値化できます。
また、取得データはすべてデジタルで保存でき、基準サンプルとの比較、履歴管理、トレーサビリティの確保に対応。品質管理業務の標準化やDX化を支援します。検査装置への組み込みや、研究・開発用途への活用も可能です。
1200万画素の高解像度イメージセンサを搭載しており、広い撮影範囲でも微細な色情報を鮮明に取得できます。取得した色データをLab色空間上にプロットし、色の分布や濃淡パターンをもとに、表面の凹凸・シボ感・光沢の有無といった質感の違いを可視化・定量化。外観品質のばらつきを視覚的かつ数値的に捉えられるため、検査の信頼性が向上します。また、複雑な模様や素材でも安定した解析が可能です。
対象物に触れることなく、撮影だけで色と質感の測定が可能です。製品表面を傷つけず、柔らかい素材や仕上げ品にも対応。撮影画像は専用ソフトウェアと連携し、色差の判定、一致度の評価、経時変化の比較などを自動で実行。経験や勘に頼らず、誰でも安定した検査が可能で、現場への導入もスムーズです。検査結果は数値や画像で記録でき、トレーサビリティにも貢献します。
従来の分光測色計はCIEの等色関数を基に測定を行いますが、カメラに同等の感度特性を持たせることは困難でした。当社では静岡大学との共同開発により、CIE等色関数を再現する特殊フィルターを実現。これにより、人の視覚に近い色感度での測定が可能になり、目視検査に代わる客観的かつ安定した評価を提供します。作業者間の判定差を減らし、品質管理の標準化を支援します。
自動車・輸送機器
車体・内装部品の微細な色差や質感の違いを定量化し、工程内の外観検査を自動化。高いデザイン品質の維持に寄与します。シボ感やメタリック感の評価にも対応し、開発・製造・品質管理を一貫して支援します。
包装・容器・紙
印刷物やパッケージの色の濃淡・ずれ・ムラを可視化。ブランドイメージに直結する色再現性の安定管理に役立ちます。紙やフィルムなど多様な素材に対応し、一度に広い面積を測定できるため、検査効率の向上と見逃しの低減が可能です。
食品・飲料
食品表面の焼き色や飲料の色変化を数値化し、製品ごとの仕上がりのばらつきを抑制。品質管理の自動化を推進します。色だけでなくツヤやテリといった質感も非接触で測定でき、安全性と効率性を両立します。
化粧品・日用品
化粧品容器や中身、日用品の外装などの色・質感を高精度に測定し、製品間の外観統一性を確保。感性に訴える品質づくりを支援します。パール感や光沢など微妙な質感表現にも対応し、高付加価値製品の開発や品質評価に有用です。
医療・医薬品
錠剤やパッケージの色変化を非接触で検出し、異物混入や劣化の早期発見に対応。厳格な品質基準への対応を支援します。血液や歯の自然な色調の再現や比較、錠剤の色違い識別など、医療現場での応用も進んでいます。
電子機器・半導体
微細な電子部品や半導体ウェハなど、人の目では判別しにくい微細な色違いや干渉色を数値で可視化し、属人性を排除した高精度な検査を実現します。製品の信頼性向上や不良品の早期発見、工程管理の効率化にも貢献します。
素材
金属、皮革、樹脂、ゲル、液体など、さまざまな素材の色や質感を高精度に可視化・定量化。従来は感覚に頼っていた評価を数値化することで、品質管理の高度化と属人化の解消に貢献します。新素材の研究開発の効率化にも寄与します。