金属は空気中の酸素や湿度、熱などの影響を受けて酸化し、表面の色味が徐々に変化します。見た目でも変化を確認することはできますが、その変化の程度を定量的に評価することは容易ではありません。本活用例では、カメラ方式色彩計を用いて金属表面全体を非接触で測定し、錆や酸化による色変化を数値と画像で可視化します。面全体の色分布を解析することで、酸化の進行や表面状態の変化を客観的に評価することが可能です。
金属サンプル
撮影画像
解析結果
課題
錆や酸化の進行を定量的に評価できない
金属の錆や酸化は見た目の色変化として現れるものの、「どの程度進行しているのか」を客観的に示すことが難しいという課題があります。目視評価では判断が属人化しやすく、経時変化や処理条件による違いを明確に比較することも困難です。また接触式の測定方法では、錆や酸化膜を傷つけてしまう可能性もあり、表面状態を維持したまま評価する方法が求められています。
色彩計導入後の効果
錆や酸化の進行を「見える化」と「数値化」で評価
カメラ方式色彩計を使用することで、金属表面を非接触で面全体測定できるため、錆部分や酸化膜を傷つけることなく評価できます。測定結果は色差(ΔE)やLab値として数値化でき、さらに画像として保存することで経時変化の追跡も可能です。これにより耐候性試験や熱処理工程における変化の評価、品質保証や外観検査での不良検知、表面処理技術や材料開発の効果検証などに活用できます。
①基準の設定…基準品を撮影し画像を保存します(最初の一回)。基準追加をクリックして設定完了です。
②検査…検査品を撮影します。これで準備完了です。
③結果…測定タブに移動すると検査結果が表示されます。検査結果や画像は出力可能です。
基準状態のサンプルと比較し、色差(ΔE)を算出することで錆や酸化による色変化の程度を定量的に評価できます。時間経過ごとの測定データを比較することで、酸化の進行や劣化のスピードを数値として把握でき、耐候性試験や経時変化の評価に役立ちます。
画像上で任意の領域(ROI)を指定できるので、錆の目立つ部分と目立たない部分を切り分けて比較解析が可能です。局所ごとの酸化進行度を定量化し、経時変化の差異を数値で可視化。感覚に頼らない客観評価により、品質管理や劣化予測の精度向上に貢献します。
得られた数値と画像を組み合わせることで変化の見える化と数値化を同時に実現できます。酸化や錆の進行を評価する際に、時間の経過に伴う色の変化量(⊿E)をグラフ化することで、より実現的な管理や比較が可能になります。またデータ化されることで客先や上層部への説明もより強固なものになります。
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