液晶ディスプレイでは、見た目にはわずかな色や輝度のムラでも、表示品質や製品価値に大きく影響します。しかし、人が感じる「なんとなく不均一」という印象を客観的な数値で評価することは簡単ではありません。一般的にはJISやISOなどの規格に基づき、画面を格子状に分割して各点の輝度や色度を測定する方法が用いられていますが、限られた測定点から画面全体を評価することには限界があります。
液晶ディスプレイ
一般的な測定方法(点測定)
2次元色彩計による解析
課題
点測定では見えないディスプレイ全体の色ムラ
従来の評価方法では、格子状の測定点データからディスプレイ全体の均一性を推測する必要があり、測定していない領域のムラを十分に把握できないという課題がありました。高品質化が進むディスプレイでは、わずかな色ムラも見逃せません。部分的なデータから全体を推測するのではなく、画面全体を直接測定し、ムラの発生位置や傾向を直感的に把握したいというニーズが高まっています。
色彩計導入後の効果
ディスプレイ全体の輝度や色ムラを一度に可視化
当社のカメラ方式の色彩計を用いることで、ディスプレイ全体を非接触で一度に測定することが可能になります。これにより、従来の点測定では把握しづらかった広範囲の色ムラや輝度ムラを可視化でき、ムラの発生位置も直感的に確認できます。画面全体のデータを基に均一性を評価できるため、品質評価の信頼性が向上するとともに、製造工程や調整作業の効率化にも貢献します。
①撮影…暗室で、画面が表示されている状態のディスプレイを撮影します。
②基準の設定…基準となる領域(ディスプレイの中央など)の測定を行います。
③検査領域の設定…検査領域を設定します。指定領域内を分割することもできます。
③閾値の設定…⊿EやL値などで閾値(表示色の設定も可能)を設定します。
④解析…検査ボタンを押すと検査結果が表示されます。
ディスプレイを色彩計カメラで撮影し、画面中心を基準として全体を細かい格子状に分割して測定します。中心との色差を閾値ごとに最大14段階で色分け表示することで、画面のどの位置に色ムラが存在するかを直感的に把握できます。目視では気付きにくい微細な色ムラも、画面全体の分布として可視化されます。
各格子には平均のL*a*b*値が表示され、基準との色差(ΔE)を数値として確認できます。これにより、色ムラが発生している領域の色特性を定量的に把握することが可能です。例えば「赤みが強い」「青成分が弱い」といった傾向を分析し、表示調整や製造条件の最適化に活用できます。
画面の横方向または縦方向にラインを設定し、そのライン上の輝度や色差の変化をグラフとして表示します。これにより、色ムラの変化傾向やピーク位置を詳細に把握することができます。ムラが特定の方向に集中しているか、全体的な勾配として現れているかなどを分析し、原因特定や品質改善に役立ちます。
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